パソコンを使っていると突然「起動しない!」なんてことが良くあります。
その中でも良くあるのが、黒い画面に白い文字で英語のメッセージが表示されるパターン。
起こるタイミングはマチマチで、Windowsアップデート後の再起動で起こる場合や特に何もしていないのにいきなり起こる場合もあります。
とっても厄介な現象で、表示されるメッセージによって原因や対処法が変わってきます。
そんな厄介な現象ですが、内容によっては修理や初期化をせずに回避できる場合もあります。
私も職業柄、パソコンのトラブル対応を20年以上対応してきましたが、パソコンに使われるパーツの品質も昔に比べるとかなり良くなっていて、そうそう壊れることは無いという印象です。
それでも残念ながらハードディスク等が壊れてしまうケースもありますが、使っていると何かしら不具合が出ることはあって、きちんとした対処をすれば復活するケースも多いんです。
この記事では、私が経験してきたトラブルの中で復活できた対処法を「パソコンで黒い画面に文字が出て起動しない原因は?修理に出すしか対処法はない?」と題して紹介していきます。
Contents
パソコンで黒い画面に文字が出て起動しない原因は?
この症状は大抵が使用中ではなく、電源を入れた際に起こることが多いです。
パソコンの画面が黒い状態で英語の白文字でエラーメッセージが記載されていて、マウスのカーソルがあるくらいで、何もできないケースが大半です。
原因としては色々と考えられますが、大きく分けると2パターンが考えられます。
- WindowsOSが正常に読み込みできず、起動できていない
- パソコンのパーツの一部が故障してしまって起動できない
この2パターンの症状のどちらかによってチェックポイントや対処法も変わってきますので、まずは、ご自分のパソコンがこの2パターンのどちらなのかを確認していくことが大切です。
WindowsOSの読み込みに失敗している
パソコンが起動しない原因として比較的多いのが、WindowsOSの読み込みに失敗しているケースです。
普段、パソコンを使用しているとマウスやキーボードだけでなく、USBキーや外付けハードディスクなど、様々な周辺機器を使うことも増えてきますよね。
USBキーや外付けハードディスクを使っていると、毎回使うのでついつい挿したままにしてしまう事ってありませんでしょうか?
実はこの周辺機器の挿しっぱなしが原因になっていることが多くあります。
特にUSBキーや外付けハードディスクなどのデータを保存するタイプの周辺機器で起こるケースが多く、WindowsOSの入っていない記憶領域を先に読み込んでしまうことで、Windowsが起動しない原因となり、黒い画面にエラーが表示されていることがあります。
もし、電源を入れた後にパソコンが起動しない場合は、パソコン本体にマウスやキーボード以外のUSBキーや外付けハードディスクを接続していないか確認して、もしあるのであれば一度外した状態で電源を入れなおしてみてください。
これで治るケースが意外と多いですよ。
パソコンのパーツが故障している
黒い画面のまま先に進まない場合にはパソコンの部品の故障も考えられます。
その場合は残念ながら故障部品を修理・交換するしかないのですが、黒い画面に文字が表示されるところで止まっている場合は、画面に表示されている内容からある程度、故障原因を読み取っていくことも出来ます。
場合によっては修理・交換しなくても良いケースもあったりしますので、焦らずにチェックしていくことをおすすめします。
原因を探すならここをチェック!
故障の原因を特定せずに色々試してしまうと原因がわからないまま、更に悪化してしまうケースもあります。
そうならない為にも以下の項目は必ず確認しておきましょう。
電源を入れた際に、HDDまたはSSDのランプが点灯しているかどうか確認
電源ボタンを押しても画面が真っ暗…でもHDDやSSDが点灯している。
こんな場合は起動ファイルの故障等で起動に失敗しているだけで、保存していたデータは無事な場合が多いです。
逆にHDDやSSDのランプが点灯していない場合はHDDやSSDの故障が原因の可能性が高くなるので、保存データは戻らない可能性があります。
黒い画面に文字が表示された場合、修理に出すしか対処法はない?
パソコンが正常に起動せず、黒い画面に白文字でエラー表示されたからと言って、修理に出すしかないと諦めるのはまだ早いです!
表示されるエラー内容を読み取ることで解決するための対処法を絞り込むことができます。
それでは、エラー内容によっての対処法について確認していきましょう。
エラー内容を確認する
黒い画面に表示されるエラー内容の中に以下のような表示がある場合はパーツの故障だけではなくWindowsOSが正常に読み込まれていないことが考えられます。
【エラー表示内容】
- Operating System Not Found
- Missing Operating System
- DISK BOOT FAILURE
- NTLDR is Missing. Press any key restart
- Non-System disk or disk error
これらのエラー表示が含まれている場合には以下の手順で対処してみることをおすすめします。
1:マウス、キーボード以外の周辺機器をすべて取り除いて再起動する
まず試してもらいたいのが、マウスやキーボート、ディスプレイなど最低限パソコンを使用する上で必要な周辺機器以外はすべて取り除いた上で再起動します。
パソコンの仕組み上、電源投入→BIOS起動→BIOSが周辺機器を確認→WindowsOS起動→パソコンが使えるというような流れでパソコンが使用できるようになります。
上の流れの「BIOSが周辺機器を確認」のタイミングでWindowsOSが入っているハードディスクより先にUSBキーや外付けハードディスクを読み込んでしまうと、その時点でWindowsOSが無いという判断となり、黒い画面に「OSがありませんよ」という表示がされてしまいます。
ですので、起動するのに不必要な周辺機器は取り外した状態で起動することをお勧めします。
2:パソコン本体のハードディスクランプが点灯や点滅をしているか確認する
周辺機器を取り外しても、エラーメッセージに変化が無い場合は、パソコン本体の確認用ハードディスクランプが点灯・点滅をしているかをチェックしてみましょう。
大抵の場合は円柱のマークになっている場合がほとんどです。
このランプが全く反応していなければ、残念ながらハードディスクの故障が濃厚となりますので、修理に出すしかないと思われます。
その場合、ハードディスク内のデータは戻る可能性は低くなりますので、万が一に備えて日々のバックアップを取る習慣をつけることをおすすめします。
※バックアップについては別の記事で詳しくご説明します。
エラー内容をそのままダイレクトに検索してみる
画面に表示されるエラー内容が前述したような良く表示されるパターンではない場合もあります。
そんな時は表示されたメッセージをそのまま検索してみることで、解決策にたどり着けることもあります。
ただ、そういったケースの場合はあまりスキルのない方には難しいやり方が多いのでおすすめはしません。
まとめ
今回は「パソコンで黒い画面に文字が出て起動しない原因は?修理に出すしか対処法はない?」と題してお届けしました。
突然、パソコンに黒い画面に英語の文字が出てきたらビックリしますよね?
ですが、パソコンを長く使用していると1度や2度は起こってしまう現象です。
Windowsが起動してこないと修理に出すしか対処法がないと思ってしまうかもしれませんが、挿しっぱなしの周辺機器が原因だったりすることもあったりします。
まずは慌てずに現象をしっかり確認した上で、対処法を探して試してみることをおすすめします。